2011年7月5日火曜日

唯一無二

尊敬していた高校時代の恩師
親との関係に悩む私を 黙って 暖かく見守り続けてくれた、高校時代の担任
私の心に 冷たい風が吹き込む空虚な穴を残して この世界を去った漫画家

一昨年 その死をこの目で看取った 犬のブル
そして 今回、たった一匹でさよならしていった 猫のマメ

「人間と その他の生き物と比べるのは失礼」とか
「災害の時には 動物達より人間」という類いの言葉や発言は
今までにも あちらこちらで耳にして来た。
けど、例えそうであったとしても・・・
それでも ブルはブルであり マメはマメであったのだ。

ブルは そりゃ他人様には殆ど絶対的になつかない犬であったけれど
私にとっては そんな「不器用さ」も含めて 可愛いワンコだった。

マメは 自分が寝たい時に私の布団に入り
自分が望む時にご飯を食べる、「孤高の猫」として存在してたけど
私にとっては 甘えん坊の 可愛い可愛い 可愛いニャンコだった。

犬は犬 であり 猫は猫である。
路を歩けば そこここに ワンコや ニャンコを見ることができる。
けれど、ブルはブルであり マメはマメだった。
敬愛していた恩師が「この世界に たった一人」であったように
私を見守って下さった恩師が「この世界に たった一人」であったように
あの漫画家が あの人 であったように

例え 犬であっても 猫であっても
ブルも マメも、私にとっては 唯一無二 の存在であった。
私が生きるこの世界には
彼女の代わりはいない
彼の代わりはいない のだ。
彼らこそが 彼ら だったのだもの

昨夜、ふと「アリンコだって・・・きっと それぞれの性格があり
ある時期 突然無数に飛び交い 短いその命を終えるカゲロウだって 
唯一無二 の個体 なのかもしれないよな」と 思った。