人見知りがとても強く、その姿を見るのは家人だけ という
外から来た人にとっては「幻の猫」でした。
姉妹だった 気の強いタマちゃんにおされて、殆ど二階に入り浸っていたけれど
四年くらい前にタマちゃんが逝ったあと、
「この子、こんなに自己表現する子だった?」というくらい
年中 人のいる一階で 両親に甘えておしゃべりしたり
コチャと一つのベッドで寝たりしてた。
私が実家に姿を見せても 自然体で傍にいるようになってた。
その彼女が 今朝
父に二回ほど甘え、ボケ始めてる母に甘えたあと
自分のベッドに戻って 静かに この世を去った。
少し前、急に痩せた事にビックリした妹が病院に連れて行った結果
十二指腸と大腸辺りに腫瘍ができてる と。
甲状腺もどうとか で、「猫も犬も 人間と同じような病気になるんだね」と
妹と話していたんだ。
針を射して 患部を少し取って調べ、ガンだったら抗がん剤を という治療もあったけど
年齢を考えて 痛い事はしたくない
ガンであっても治療する事で苦しむ事があるなら それは避けたい
と 妹は言ってた。
点滴と薬を飲ませられながら
食事も殆どとらなくなった彼女だけど
おやつの「チュール」とかいうのは 盛んに催促してたらしい。
ベッドから顔を出せば おやつの催促のしるし
父の傍に行って 顔を覗きこんでは おやつの催促
そのたびに 妹や父が チュールを指先に絞り出して
彼女はそれをペロペロ 美味しそうに食べてた。
水も 普通に飲んでいたから
こんなに急に・・・ と
さぞかし 両親と妹は悲しんでいるだろうと思う。
特に、父は 相当落ち込んでるらしい。
あの人・・・気が小さい人だからなあ
見るの辛くて、本当はその場から 逃げたかったんじゃないかな
逃げたいけど 受け止めなきゃ という感じだったんじゃないかな
それを 思えば、父も頑張ったんだ
私は・・・・・・・
先日実家に行ったおりに サリーちゃんを撫でたとき
あまりに痩せていたので あまり長くはないかも・・・と感じたんだ。
そして、マメやチャタのように、「無理矢理給餌」してもいいけど
腫瘍が大きくなって来て 腸が塞がったりしたら 苦しむ事になるかもしれない
とも思って、うちから 鶏肉やレバーのペーストを作って持って行くのを迷ってた。
サリーちゃん
全身 濃い灰色で
たまたま目に出来た人は 多くが「ロシアンブルー??」と訊いてたそうだ。
そんなステキな スリムなサリー。
優しかったお父さんのマメには 会えたかしら?
元気な頃のサリー
↓ 我が 愛しのマメ